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[2013/02/24] 危機一髪・バックカントリー編 2

最近ネタがいくつかたまってきましたので(^^;、久しぶりに危機一髪・バックカントリー編のその2を書いてみたいと思います。

まず道具が壊れてしまったトラブルです。
テレマークスキーで一番壊れやすいと感じるのがビンディングのワイヤー部ですが、この部分の断線を今までに3回経験しています。
最初は入笠山の山頂からいざ滑ろうと準備している時にいきなりぶちっと切れてしまいました。ワイヤーのスペアも持っていないですし(というよりその時はまだ自分でワイヤーを付けたこともなかったので、スペアがあっても自分で交換できたかは?ですが)、さてどうしようと所持品をいろいろ探してみたところ、荷物を縛るためにといつもザックに入れていたキャリアベルトが見つかり、それでブーツをビンディングに堅く縛り付けてなんとか滑り降りることが出来ました。ただしテレマーク姿勢を取るとベルトが緩んで外れてしまうため、テレマークターンは封印してアルペンターン限定でしたが。
2回目に切れたのは御嶽山の山頂で、こちらも滑ろうと準備をしている時でした。このときはスペアのワイヤーやドライバーは持っていたのですが、今度は切れた場所が運悪くカートリッジ内で、切れたワイヤーを外すことが出来ませんでした。カートリッジのスペアは持っていなかったため、仕方なし前回同様にキャリアベルトでがっちり固定してアルペンターンのみで滑り降りたのでした。このときは雪の状態が良かったので、広大な斜面で気持ちよいテレマークターンが出来なかったのがなんとも心残りでした。

道具が壊れたもう一つのケースはテレマークスキーの板自体の損傷です。
今シーズンの最初のバックカントリーに八方尾根に出かけたのですが、八方池方面から帰る際、あと少しでゲレンデに到着というあたりでターンした際、いきなり足下からばきっという大きな音がしたのでした。最初は板が折れたとは思わずに(まだなんとかつながっていたので)、あれ?下の植物の枝を折ってしまったのかな程度に考えていたのですが、いざそれから滑り出すとターンがうまく出来ないのです。あれっと思い板を外して良く見てみたら、板がくの字型に折れ曲がってしまっていたのでした。まさか板が折れるような自体は想定していなくて、まさに唖然でした(^^;。

バックカントリーの際にはいつもスノーシューもザックに付けているので、スキーを諦めてスノーシューに履き替えて下るか迷いましたが、距離が短かったのでなんとか片足スキーで斜面を降りていき、ゲレンデに着いてからは板を抱えてリフトで下っていったのでした。
まあ考えてみるともう数百回はこの板でバックカントリーに出かけていましたので、板も疲労していたのかもしれません。

次は雪崩の話です。今までに自分が雪崩に巻き込まれたことが1回、自分は雪崩に巻き込まれていないものの自分が滑ったことで雪崩を起こしてしまったことが何回かあります。
自分が巻き込まれた雪崩は1回だけあります。それは2008年の5月の乗鞍でのことでした。湿った雪が降り積もった位ヶ原手前の急斜面を滑り始めた時に表層雪崩を起こしてしまいました。自分の周囲の雪がどっと動き始め、斜面に寄りかかった姿勢で数メートルほど流されました。すぐに自分は止まったのですが、それでも斜面を100mほどにわたって流れてゆく雪崩を上から見ていて、しばらくふるえが止まりませんでした。
また自分自身は巻き込まれなくても、自分が滑ったことで中から小規模の雪崩を起こしてしまったことは何度かありますが、最近では八ヶ岳西天狗岳から滑った時のことです。西天狗岳山頂から東側斜面を滑り始めたのですが、斜面を滑り終えて写真を撮ろうと振り向いた時、隣の斜面が今まさに崩れてくるのを目撃したのでした(^^;。そちらの斜面は雪が吹きだまりやすい地形となっていて、私が滑った際に弱層にショックを与えてしまい、それがきっかけとなって崩れてしまったようでした。

続いて滑落した話をしたいと思います。 アイスバーンで20〜30mほど滑落したことは過去に数回ほどありますが、一番強烈な印象として残っているのは白馬岳において経験した時のものです。今回報告した事例の中ではまさに危機一髪の表現通りのものでした。
先シーズンの最後に白馬岳に滑りに出かけたのですが、その帰りに葱平の急斜面に差し掛かった時、ターンの際にバランスを崩して倒れ、体勢が悪く頭を下にした状態になって斜面を滑り落ち始めたのでした。この体勢だとスキー板で滑落を停めることが出来ず、なんとか体勢を変えようとしますがなかなか状況を変えることが出来ませんでした。
ふと下を見ると、滑落していく先には大きな岩が雪の上に顔を出しているではないですが。この勢いのまま頭から岩にぶつかったら無事では済まないでしょう。これはまじでやばいぞとどんどん近づいてくる岩を見ながらもがくことしばし。最後はその岩の2mほど横を通過して間もなく停止しました。
結局頭が下という体勢を変えることは出来ませんでしたが、体の向きを変えようともがいたことでザックに取り付けていたアイゼンの歯が効いて落ちる向きが変わり、また停止したのだと推測しています。(私はアイゼンを装着して登った場合は、いつもそのアイゼンをザックの中に仕舞わずにザックの外に歯を外側にむけて固定し、万一の際のお守り代わりにしています)
ま、バックカントリーでは絶対にこけないように滑ることが何より基本ではあり、今回は直前までざらめを気持ちよく滑っていたので完全に油断してしまいました。

最後にプチ凍傷になった話をしたいと思います。
それは蓼科山に昨年2月に出かけた時のことでした。猛烈な冷え込みで手袋から手を出した状態では10秒もいられないほどでした。でも痛くなる手を我慢して滑る準備をしたり写真撮影をしたりしていたところ、その後手をホッカイロで暖めても痛みが取れなくなり、自宅に帰ってから長時間お風呂に入って暖めても指先のしびれと感覚の無さは直りませんでした。両手の指の第一関節から先が皆同じような症状でした。
うわー、これはもしかして凍傷になってしまったのかと一時はかなり落ち込みました(^^;。それでも数日すれば元に戻るだろうと思っていたのですが、なかなか元に戻らず、結局3週間ほどして指の皮が一斉にむけ始めたころにしびれは全くなくなり、その後1週間ほどして普通の指に戻ってくれたのでした。

いずれのケースでも反省するところが多く、これからも安全には最大限注意してバックカントリースキーを楽しんでいきたいと思っています。