「今月よく聴いたCD Best7」の2025年分です。
2025年7月
7月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではKUZIRA、ガガガSPの最新盤を、海外アーティストではFive Finger Death Punch、Wet Leg、Kesha、HAIM、Benson Boone、Barbra Streisand、Bruce Springsteenの最新アルバムとSarah Brightman、Rod Stewartの最新ベスト盤、そして7月22日に84歳で亡くなったChuck Mangioneの代表作「Feels So Good」の計12枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、ラスベガス出身のメタルロックバンド、Five Finger Death Punchの最新作「Best Of Volume 1」でした。またベスト盤か(2017年、2020年にもベスト盤が過去レーベルからリリースされている)と思ったのですが(^^;、今回は彼らの過去の曲を新たに録音し直したものとなっていました。なぜ新録をしたかというと、Taylor Swiftのケースと同様に、過去に所属していたレーベルからリリースされた音源が、彼らの知らないところで売却されてしまったためという。ところでデビュー当初よりインパクトのあるサウンドで新世代メタルと表現してきたが、今作は結成20周年作ともなっていて、いつの間にか超ベテランとなっていただとしみじみ(^^;。
二番目に良く聴いたのは、岐阜県出身の3ピース・メロディックパンクロックバンド、KUZIRAのサードアルバム「Smoke Life Away」でした。従来通り横山健のインディーズレーベル、PIZZA OF DEATH RECORDSからのリリースですが、今作では横山健がプロデュースも担当しており、Ken Yokoyamaを思わせる勢いのあるメロディックパンクナンバーを主体にパワーアップした演奏を聴かせてくれています。
三番目に良く聴いたのは、リアン・ティーズデールとヘスター・チャンバースを中心に結成されたUKのガールズポップロックバンド、Wet Legの3年ぶりとなるセカンドアルバム「moisturizer」でした。UKらしい尖ったポップセンスが印象的な彼女らのサウンドですが、デビュー以降の豊富なツアー経験もあり一段とパワーアップしているように感じます。
2025年6月
6月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではHAGANEの最新盤、Tubeと松田聖子の最新ベスト盤を、海外アーティストではVolbeat、Turnstile、Garbage、The Doobie Brothers、Rascal Flatts、Miley Cyrus、Buckcherry、Joe Jonas、Kali Uchiの最新盤の計13枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、デンマーク出身のロカビリーメタルバンド、Volbeatの約3年半ぶり通算9枚目となる「God Of Angels Trust」でした。ロカビリーメタルという唯一無二のスタイルが特徴的な彼らですが、今作もフックの効いたキャッチーなメロディとノリノリのメタルが聴いていて実に楽しいアルバムに仕上がっています。
二番目に良く聴いたのは、ボルチモア出身の新世代ハードコア・バンド、Turnstileの4枚目となる「Never Enough」でした。彼らは2021年の前作「Grow On」から聞いていますが、今作ではより攻撃的なパンク色が濃いナンバーが増えた感じで、この変化は個人的には大歓迎です。なお本アルバムは最新の全米アルバムチャートで10位を記録し、彼らにとって初となるTop10アルバムとなりました。
三番目に良く聴いたのは、デビュー40周年を迎えるTubeの10年ぶりとなるベスト盤「All Singles TUBEst -Blue-<通常盤>」でした。今回は過去の全てのシングル67曲をリリース時期でBlueとWhiteに分けて2タイトルでのリリースとなっており、このBlueは1985年から1999年までのシングル31曲がリリース順で収録されています。個人的にはTubeを最も良く聞いていた時期にあたり、過去のアルバムやベスト盤でも聞いていますが、今回は特にDisc 3の「TUBE -Blue- [1985-1999] ノンストップMix by DJ和」を聞いてみたくて購入しました。この時期のシングルやアルバム収録曲を中心に38曲がノンストップミックスで収録されていて、車で運転しながら聞くには最高に楽しい1枚となっています。
2025年5月
5月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは角松敏生の最新盤を、海外アーティストではGhost、Doechii、Sleep Token、Morgan Wallen、Arcade Fire、PARTYNEXTDOOR & Drakeの最新盤、AviciiとJosh Grobanの最新ベスト盤、Stingの最新ライブ盤の計10枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、スウェーデン出身のロックバンド、Ghostの3年ぶり通算6枚目となる「Skeletá」でした。アルバムリリース毎にメタル色や妖しさが薄れ、本作ではキャッチーかつストレートなロックナンバーが主体となっていると感じましたが、その分とても聞きやすいアルバムに仕上がっていると思います。そして本アルバムは彼らにとって初となる全米アルバムチャートNo.1に輝いた記念すべきアルバムとなりました。
二番目に良く聴いたのは、角松敏生の「Forgotten Shores」でした。本作はContemporary Urban Music シリーズ第三弾となるもののようだが、ただ実は彼のアルバムを聞くのは何十年ぶりかと言うほどに本当に久しぶりとなりました。視聴してみて、海の雰囲気たっぷりの80年代風シティポップサウンドがあまりに懐かしくて思わずアルバムを購入したのでした。ビーチサイドをドライブするときにかけたら最高の気分になりそうなサウンドです(^^)。
三番目に良く聴いたのは、現在大いに注目を集めているフロリダ出身の女性ラッパー、Doechiiの2024年リリースのメジャーデビューアルバム(正確にはミックステープ)「Alligator Bites Never Heal」でした。今になってCD盤がリリースされたので興味を持って聞いてみました。今年のグラミー賞でBest Rap Albumを受賞しているアルバムでもあり、超絶技巧派ラッパーとしての高評価は本物だと改めて感じました。
2025年4月
4月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストでは竹内まりやの最新盤のsouvenir editionを、オフコースの全シングルコレクションを、海外アーティストではElton John &Brandi Carlile、Arch Enemy、Alison Krauss & Union Station、Mumford & Sons、The Lumineersの最新盤、Ariana Grande「Eternal Sunshine」の「Deluxe: Brighter Days Ahead」盤、Santanaの最新コンピ盤の計9枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、現在78歳を迎えたElton Johnの最新作「Who Believes In Angels?」でした。今作はアメリカーナ系シンガーソングライターのBrandi Carlileとコラボしたロックアルバムとなっていて、久しぶりに70年代の彼のサウンドの雰囲気を感じる曲もあったりして楽しめました。Elton John、まだまだ元気でうれしいです。
二番目に良く聴いたのは、竹内まりやの昨年10月にリリースされた「Precious Days」に、新たに15曲入りのライブ音源CDが追加されたスペシャル盤「Precious Days (souvenir edition)」でした。当初「Precious Days」発売時に、そのデラックス盤に付属していた「Precious Live Collection」というBlu-rayライブ映像を、今作ではその音源を再リマスタリング&セレクトしたとのことで、そのライブを是非聞きたいと思い本作を購入しました。私自身、彼女の長年のファンですが、実はライブをこうしてじっくり聴くのは初めてだったりします(^^;。
三番目に良く聴いたのは、スウェーデン出身のヘヴィメタルロックバンド、Arch Enemyの2年半ぶり通算12枚目となる「Blood Dynasty」でした。実は彼らのアルバムを聞くのはこれが初めてでしたが、メタルの激しさとキャッチーさが混じり合ったそのサウンドに一気に引き込まれてしまいました。男女によるツインリードヴォーカルも印象的です。
2025年3月
3月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではサザンオールスターズ、佐野元春&THE COYOTE BAND、BRAHMANの最新盤を、海外アーティストではA Day To Remember、Lady Gaga、Spiritbox、Tate McRae、Steven Wilson、Jason Isbell、Selena Gomez & Benny Blancoの最新盤と、映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」のサントラ盤の計11枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、フロリダ出身のポップパンク/メタルロックバンド、A Day To Rememberの4年ぶり、通算8枚目となる「Big Ole Album Vol. 1」でした。ポップパンクとメタルロックが混じり合ったそのサウンドは疾走感にあふれ、かつメロディアスなのでとても聞きやすく、聞いていて心地良かったです。
二番目に良く聴いたのは、Lady Gagaのオリジナルアルバムとしては2020年の「Chromatica」以来となる通算6枚目の「Mayhem」でした。(昨年7月に映画「Joker: Folie à Deux」に触発されたアルバム「Harlequin」をリリースしていますが、完全オリジナルとは言えないのでオリジナルアルバムとしてはカウントせず)今作は先行シングル「Abracadabra」からも連想されるようにダンス/ファンク色が濃く、デビュー当初の頃のような勢いのあるアルバムに仕上がっています。
三番目に良く聴いたのは、Bob Dylanの若き日を描いた伝記映画、「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」のサウンドトラック盤でした。映画を見て是非音楽もじっくりと聴きたいと思い購入しました。ところで本サウンドトラックに収録されているバージョンは撮影の前にスタジオで録音されたもので、映画のシーンでは実際にライブで演奏されていると知り驚いたのだった。プロのミュージシャンでない彼らがライブで演奏して歌うってすごいことだと思う。だからこその臨場感もあったのだろう。
2025年2月
2月に良く聴いたアルバムです。今月は国内アーティストではONE OK ROCKの最新盤を、海外アーティストではKillswitch Engage、Dream Theater、Teddy Swims、Kane Brown、The Weeknd、Kendrick Lamar、Pharrell Williams、Juice WRLD、Mac Millerの最新盤と、Jeff BeckのEpic時代のベスト盤の計11枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、USマサチューセッツ州出身のメタルコアバンド、Killswitch Engageの5年ぶりとなる「This Consequence」でした。久しぶりにがつんとくる最高のメタルロックを聞いた気がする1枚です(^^)。ソリッドでありながらメロディアスさも兼ね備えており、とても聞きやすいメタルサウンドだと思います。
二番目に良く聴いたのは、プログレッシブメタルのDream Theaterの4年ぶり通算16枚目となる「Parasomnia」でした。今作よりドラマーとしてMike Portnoyの復帰第一弾とのこと。分厚い音の壁に緻密で緊張感あふれる演奏と、まさにDream Theaterらしい傑作アルバムに仕上がっていると思います。
三番目に良く聴いたのは、国内ロックバンド、ONE OK ROCKの2年半ぶり通算11枚目となる「DETOX」でした。全体的にメタル/ヘヴィの勢いのある曲を中心に構成されたロックアルバムに仕上がっていると感じ、とても好印象です。ほぼ英語歌詞ですが、時々日本語の歌詞も混じるのが彼ららしいです。
2025年1月
1月に良く聴いたアルバムです。今月は海外アーティストのみ、Eric Clapton、Franz Ferdinand、Ringo Starr、Bad Bunnyの最新盤と、SZA「SOS」の「Deluxe: LANA」盤の計4枚を購入しました。
今月一番良く聴いたのは、現在79歳になるEric Claptonのスタジオアルバムとしては2018年の「Happy Xmas」以来となる「Meanwhile」でした。今作は新曲6曲に加え、過去に発表されたシングル8曲の合計14曲という変則的な構成となっています。Jeff Beck、Van Morrisonを始めとして共演が多いのも特徴かな。ゆったりした曲が多く、まさに円熟味の極みと言えるようなアルバムに仕上がっていると思います。
二番目に良く聴いたのは、ダンサブルなビートが特徴的なUKのロックバンド、Franz Ferdinandの7年ぶり通算6枚目となる「The Human Fear」でした。前作がエレクトロ色が濃かったのに対し、今作は2013年のアルバム「Right Thoughts, Right Words, Right Action」のプロデューサーだったマーク・ラルフを再び迎え、初期の彼ららしいダンサブルなビートが復活したアルバムとなっていて、聴いていて実に楽しい1枚に仕上がっています。
三番目に良く聴いたのは、元The BeatlesのメンバーであるRingo Starrの6年ぶりソロ21作目となるフルアルバム「Look Up」でした。プロデューサーにT Bone Burnettを迎えて制作されたフルカントリーアルバムで、Ringoとしてもカントリーアルバムは1970年に発表された「Beaucoups of Blues 」以来となるもの。現在84歳になる彼であるが、積極的な音楽活動を今も続けており、相変わらず良い味を出しているなと感銘を受けました。