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ログハウスメンテナンス記

●最初に

私の自宅はログハウスです。20代後半より登山やキャンプ、カヌーなどアウトドアにのめり込んでいたことから、自然といつか住むならログハウスが良いなと思うようになり、結婚を機に新居としてログハウスを建てたのでした。もちろん自分で組み立てたわけではなく(^^;、ログハウスの業者に建ててもらいました。完成したのは1993年の5月のことでした。
ログハウスもいろんな種類があるのですが、私の家はポストアンドビーム工法という、柱と梁をログで組んで壁は板で構成するという、日本の在来工法に近い構成のログハウスでした。そしてログハウスというと、付きものはログのデッキ(テラス)なのですが、私もセオリー通りに(^^; ログのデッキを付けてもらいました。

でも実際にログハウスに住んでみてびっくりしたのは、とにかくログハウスというのはメンテナンスをきちんとしないと駄目だと言うことでした。ま、ログハウスとしては当たり前のことなんですけれど(^^;、建てている時はなかなかメンテナンスの大変さまで頭が回らないというのが正直なところでした。ちなみにポストアンドビーム工法は、壁を全部ログで組んでしまう工法に比べると、ログのセトリングの影響はそれほど顕著には出ないのですが、建ててから4年くらいはログが乾燥してひび割れる音がはっきりと時々聞こえてきました。

最初の3年くらいは、建てた時の塗装が効いているので、放っておいてもそんなに変化はありません。でも外壁や屋根の無い部分のデッキなど直接雨や日光が当たる部分は、何もしなければてきめんに傷んで来ています。3年毎を目安に再塗装を含めメンテナンスをした方が良いという話をよく目にしたのですが、自分自身仕事も忙しくて自分でメンテナンスするのはなかなか難しく、かといって業者に頼むとそれなりにお金がかかってしまうため、来年にしよう来年にしようと伸ばしている内に、5年目くらいから特にデッキのログの傷みが顕著になってきてしまったのでした。
これはまずいと、近くのホームセンターで売っていた「キシラデコール」という木材用の塗料を買ってきて、デッキ部を一通り再塗装してみました。基本的にはデッキの床の板及び手すり部のログの表面を再塗装しただけでした。(もしかするとこの時、デッキの手すり部のログの傷みが目立つ部分をカットするなどすれば、その下のまだ傷んでいない層に塗装することで、もっとログを長持ちさせることが出来たのかもしれませんが、その時はそこまで頭が回りませんでした)
でもその時点で傷みが目立ってきていたデッキの手すり部のログは、若干痛むスピードが鈍ったかもしれないものの、その後も少しづつ傷みづつけていったのでした。(デッキは手すりのログの部分まで屋根がないため、そのログの部分は雨ざらしの状態でした)

そしてその3年後の2001年秋に、家本体の南に面した壁の板の塗装の変色が顕著になり、さすがに壁の板の再塗装は自分では手に負いかねると、ログを建ててもらった業者に依頼して、家全体の再塗装とログデッキの修理をしてもらいました。家の本体の再塗装はきちんと足場を組んでやってもらい、一度古い塗装を取ってもらってから新しい塗装をし直してもらうという形にしてもらいました。費用もそれなりにかかりましたが、おかげで壁の塗装はそれまでのいかにも傷んで汚いという感じからまあまあの感じに戻すことが出来ました。
ただログデッキの方ですが、作り直しは費用がかかるので現状で対応出来る範囲でとしたところ、手すり部のログの傷みは表面を少しカットするくらいでは駄目だと言われ、結局一番傷んでいた一番上の段のログは丸々取り外して捨てることとし、その下の方のログは傷みがかなり進んでいるものの、全部が駄目になっているわけではないので、とりあえず一番腐食している部分だけカットして、あとは使えるところまで使ってみましょうということになったのでした。

そして次のメンテナンスは今年(2005年)になってからでした(^^;。
以下は建築後12年4ヶ月目のログハウスメンテナンス記です。
実は傷んだ状態のログハウスを紹介するのは少し気が引けたのですが(^^;、でもそうしてしまった責任は自分にあるのだし、むしろこうしてメンテナンス記を報告することで、今後はメンテナンスを自分の趣味にしてやろうという思いもあって今回メンテナンス記を報告することにしてみたものです。

●12年4ヶ月目(2005年9月17日〜19日)

ログハウスのメンテナンスは1日2日がかりの作業になることが多く、かつそれも天気がよい時でないと出来ないものです。普段ですらなかなか連休を取ることが出来ないのに、せっかくの晴れの連休を家のメンテナンスでつぶすなんてとても辛いものがあり(^^;、ついついそんな天気の良い休日は山に登ったり湖に出かけたりという方を優先しがちになってしまっていました。
でもそうしている内にもログデッキのログの傷みはどんどん進行していき、さすがにこの状態ではもう先延ばしは出来ないだろうと観念し(^^;、あらかじめ週間天気予報で天気の良かった9月17日から19日の3連休で、ログデッキの再塗装&修理をしてみることにしてみました。天気予報通り3日間とも快晴(たまに薄曇り)の本当によい天気となりました。
ログデッキですが、床は板張り、手すり部がログとなっています。

まず1日目、ログデッキのログの傷んだ部分をチェーンソーでカットしてみます。チェーンソー(電気式)は以前に購入してあったのですが、今までの主な用途が薪ストーブにくべる薪をカットするというもので(^^;、デッキのログのような大きなものをカットするのは今回が初めてです。うまく出来るかかなり心配だったのですが、その予想通りかなり素人の作業となってしまいました(^^;。ちなみにチェーンソーの作業ですが、ゴーグルは必需品ですし、出来たらあと防塵マスクもあった方が良いと思います。
まず手でログの表面の簡単にはがれる層をはぎ取ります。次にチェーンソーでログの表面から傷んでいる層をカットしていきます。いきなり数センチもカットしてしまうのは不安がありましたので、時間はかかりますが表面をはぐような感じでカットしていきました。それにしても日の当たらない面はほとんど傷んでいないのに、南や西に面した側は相当傷みが激しかったです。場所によっては残念ながら傷んだ部分をカットしきれない部分もありました。(カットしていったら半分もなくなってしまいそうだったため) まあ、あと数年後には新規作り直しも含めて再検討することとし、とりあえずそれまで傷んだ状態でもなんとか持たせることが出来たならと言う思いだけでした...。
1日目はほぼ1日チェーンソーで作業をしていたため、夕方にはチェーンソーが持ち上がらないくらいにまで腕が疲れ果ててしまいました。

さて2日目。
今日は昨日全部出来なかったログのカット作業の続きを行い、続いて角が目立つ部分だけサンダー(ヤスリがけをする機械)をかけてみます。そして一通りそれらの作業が完了したのち、ログの隙間等に入り込んでいる細かい切りくずを飛ばすべくブロアーがけを行います。
そして午後からはデッキの床の部分をブラシと洗剤で洗います。ここからの作業は子どもたちにも手伝ってもらいました。
次の写真はデッキの床の部分。玄関の前は一番歩くので、塗装がはげて白くなっていますし、かつ砂埃等による汚れもかなり目立ちます。

次の写真は家の東側のデッキのログです。一番上の段は上側全体が、そして西側(左側)も傷みが進んでいたため、反対側(東側、右側)と比べるとよりカットされているのが分かると思います。

次は上のログの側面の写真です。真ん中の段と一番下の段は一部分が傷みが激しく、そこは正直手が付けられない状態でした(悲しい...)。ここはあと数年間だけ、朽ち果てずに持ってくれればと願うばかりです。
真ん中の段は乾燥しているものの、かさかさ状態でブロック状にぼろぼろとはがれてきます。一番下の段は逆に湿っていて、表面は何とも無さそうでしたが、すぐ下の層が完全に腐っていました。年輪毎の層が、層毎に湿った状態ではがれてきます。多少でもはがれる層を強引にはいでいったら真ん中まで行ってしまうのではという感じもあり、途中ではぐのを止めました。

またその一番下の段のもう少し先は、湿気は無くなったものの、中で木が2cmほどの深さでほとんど粉状態になっている部分がありました。虫です!。表面の所々に小さな穴が開いて、そこから木くずがこぼれていたのですが、そいつ等の仕業の様です。ちなみにそこの表面のログはほとんど傷んでおらず、全くしっかりしています。あくまで中の方だけ食われているという感じです。今までも殺虫剤を開いている穴からしゅうしゅうと吹きかけていたのですが、今後はもっとやらないといけないと感じました。(それで対策出来るのかどうかは私にも分かりません(^^;。万が一シロアリだったら...。うーん、この件はもう少し考えないといけないかも。)

ということでログはかなり頭が痛い状態であるのですが、床の板の方は汚れや塗装のはげはあれど、目立った顕著な傷みが無さそうなのが唯一の救いです。

3日目。昨日水洗いしたデッキはすっかり乾いていますので、朝から早速デッキの床の板の再塗装を始めます。子どもたちもこういった広い面積を塗装するのは初めてということで、喜んで手伝ってくれました(^^)。

ちなみに今回デッキの塗装に使った塗料は「ステンプルーフ」。ログの塗料として定番の塗料です。塗っている時や乾燥時にも嫌なにおいはあまりありません。
ただ今回失敗したのは、デッキ部だけだから16リットル缶ひとつで何とかなるだろうと、1缶しか取り寄せてなかったのですが、実際に塗ってみたらデッキの床は2度塗り出来たものの、手すりのログの方は半分も塗ることが出来ませんでした(^^;。ログは乾燥しきっていたため、塗料をどんどん吸い込んでしまったためです。慌てて再注文したのですが、数日後に届くと言うことでまたもう1日作業をしなくてはいけなくなってしまいました。(ステンプルーフはホームセンターに置いてないことが多く、今回も近くの塗料屋さんで取り寄せてもらいました)
次はとりあえず床はほぼ2度塗りし終わった状態の写真です。

参考までに上の写真に写っているログで作られたテーブルに載っているのは我が家の郵便ボックスです。普段は次の写真のように立っています(^^)。

最後にデッキのログでひび割れが目立つ部分を補修材を使って埋めてみました。本来ならログ専用の補修材(パーマチンクなどチンキング材)を使うべきなのでしょうが、今回は入手出来なかったため、とりあえず近くのホームセンターに置いてあった木材用のアクリル系充てん材「ウッドシール」を使ってみました。これも良かったのかどうか...。
ちなみにコーキング材について調べてみたら、以下のサイトが参考になりそうでした。

OKWeb ログハウスのコーキング材について教えてください。

さて数日後にもう一度塗装作業がありますが、その次のメンテナンス作業は多分来年前半に予定している家の壁面の再塗装になると思われます。またその時になりましたら経過報告をしたいと思います。

[2005/10/14補足] ログハウスの雑誌「夢の丸太小屋に暮らす」2005年11月号の別冊付録の「メンテナンス大百科」(総ページ数48ページ)に、ログハウスに関するメンテナンスが一通り紹介されていました。メンテナンスをこれからはじめようという方には第一歩として参考になると思います。