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長良川カヌ−(2001年5月)

日にち:2001年5月3日〜5日

場所:岐阜県長良川(美濃市美濃橋→岐阜市藍川橋)

2001年のゴールデンウイークには久しぶりに四国の四万十川へ行こうという相談を仲間としていたものの、結局日程が合わずに私は友人のS君達と岐阜の長良川へ2泊3日に行くこととし、5月3日の朝、S君とHさんと待ち合わせて、3名で岐阜へ向かいました。

ちなみに長良川はもう8回くらいは来ているお気に入りの川です。何と言っても本土の中では川のきれいさが格別だと思います。一番最初に来たのはファルトを買ってすぐの長良川河口堰反対のカヌーデモで、 それ以来、ファルトで郡上八幡から下ること1回(この時は途中の瀬で沈した際に激流に巻かれてパドルがへし折れて途中リタイヤ)、スラローム艇で郡上八幡から美濃市まで下ること1回(前回の敗退のリベンジでした)、それ以降は全て美濃市から岐阜市の間を下っています。長良川は郡上八幡から美濃市、岐阜市を通って海へ出ていますが、このうち郡上八幡から美濃市の間はかなりな激流でスラローマーの天国、美濃市からは流れもおだやかになり、数カ所の瀬を除けばのんびりカヌーが楽しめます。

さすがにゴールデンウイークと言うことで、中央道の名古屋方面から信州方面への車は大渋滞。それに比べて逆方向は基本的にはすいていたものの、事故が2件あって、それぞれ渋滞が数キロほど。やっと多治見で下りて美濃加茂市、関市を抜け、目的地の美濃市に到着。
川沿いのおいしい川魚料理屋で昼食を取った後、美濃橋のところのいつもの川原に向かいます。

ここは橋の所にきれいな公衆トイレもあって、またすぐ近くにコンビニもあり、キャンパーに人気のポイントで、既にかなりな数のテントが設置されています。
長良川の水量は、まあ普通と言ったところでしょうか。昨夜雨も降った事もあってちょっと濁り気味なのが残念。
橋の上から下流側を見た写真が以下。

橋からちょっと下流のすいている川原に車を止めて、私たちもキャンプの設営をします。
今日だけは車があるので、タープを張ったりテーブルにバーベキューにと、ちょっと贅沢が出来ます。

今回は車1台で来ましたので、とりあえず車は出発地点のここに置きっぱなしにし、岐阜に到着した後、名鉄美濃町線で美濃市まで車を取りに帰る事を予定していました。(その後、予定は大幅に狂いましたが(^^;)
さて、S君ですが、どうも今日は体調がすぐれない様子で、早々にテントでダウン。私はたき火にあたりながら久しぶりにゆっくりと読書を楽しむことが出来ました。

さて一夜明けて次の朝。今日は朝から雲一つない良い天気になりました(^^)
そしてS君の体調ですが、一晩寝たら無事回復したと言うことで一安心。
のんびりと朝食を取った後、フネに荷物を積み込んでいよいよ出発です。
フネですが、私はショートなシーカヤックのスペクトラム、S君とHさんが二人乗りのインフレータブルのグモテックス・ヘリオス380という構成。グモテックスはさすがに荷物を載せるスペースが少ないので、二人分の荷物を積み込むのに四苦八苦でした。

長良川ですが、美濃市と岐阜市の間は、それより上流と比べるとおだやかだとは言うものの、結構厳しい瀬もいくつかあり、下見をしたり、また場合によってはフネを下りて曳いていく事が必要になることもあります。この間で私がいつも必ず下見をする瀬は2カ所あります。1つが出発して最初の橋、下渡橋のすぐ下にある瀬で、もう1カ所は保戸島分岐を右に入る際の瀬です。
その最初の瀬にすぐ到着。
なお瀬の手前に川幅広くコンクリートのブロックが埋められていて、水量のない時は注意が必要です。
瀬の手前の中州に上陸して下見し、今回は水量もあるので本流を行けると判断、私とS君はHさんをおろして身軽でチャレンジ。波のパワーが結構あって波しぶきを頭から浴びたものの、なんとかクリア。

しばらくおだやかな瀞場を楽しむものの、すぐ下の方から瀬の音がしてきます。
次の瀬は左に落ち込んでいき、アウトコースにテトラがあるというもの。
後ろからHさんの悲鳴が聞こえてきて、もしや(^^)と期待したものの、グモテックス艇も無事クリア。

藍見橋の前後は流れもおだやかになり、ゆったりと景色をながめつつ漂いながら流されていきます。

そして今回の悲劇は、その直後の ちょっとした瀬を通った後に起きたのでした。場所はそう、関観光ホテルの上流1km位の地点でしょうか。川原で分流された流れが合流した直後の左側が広い川原、右側に大きな岩がごろごろしている所です。
なんとグモテックス艇が金属のとがったものに乗り上げ、底を破いてしまったのです。ゴムボート式のフネですので、もちろん底の部分の空気は抜け、沈没船状態になりながら岸までなんとかたどり着き、フネを裏返してみると、縦方向と横方向にそれぞれ15cm位裂けています。これはかなり大きなダメージです。
リペアキットで裂けた所をふさぐものの、空気を入れるとすぐ漏ってしまいます。
なんとか今回だけ持てばという希望を胸に、クロスのガムテープを買いに町まで片道30分歩き、そのガムテープを何重にも張ってみると、とりあえず空気漏れの音はしなくなりました。
この時点でもう時刻は夕方5時半。
その川原で今夜はキャンプすることとし、その川原のキャンプ適地までカヌーと荷物を運びましたが、 それにしてもその約300mほどを重たい荷物を持って何度も往復するのは相当にこたえました(^^;

長良川にはたき火に出来る様な流木はそんなに無い(来る人が多いのでもうみんな拾われて残っていないという意味で)と思っていたのですが、なぜかこの川原には流木が比較的豊富で、夜はたき火を囲んで食事とビールを楽しむことが出来ました。

さて3日目の朝、いよいよグモテックスに荷物を積み込んでどうなるかのテストです。
次の写真はその準備をしている時のもの。

グモテックスですが、人が乗るまではなんとか持ってくれていたのですが、人が乗ったとたんに下からぶくぶくと空気漏れが発生し、こんな状態ではこの先行くのはとても無理と言うことで、残念ながらグモテックス艇のツアーの中止を決定。
これからどうするかを相談し、とりあえずここでグモテックス艇の撤収をするために私が美濃市までタクシーで戻って車を取りに行き、その後はS君らにここの片付けと車を下流の藍川橋まで運ぶのをお願いし、私はその藍川橋まで一人で下ると言うことに決定。
ここから藍川橋までは そういう訳で私一人のツアーとなってしまいました。

さてここを出発して、すぐに昨日の事故のあった場所に行ってみました。
今日は昨日に比べるとずいぶんと水も澄んできていて中が良く見えます。
その場所に近づくとなにやら白い大きなものが水中に見えてきます。昨日に比べ多少水位も下がったので、今日は水面上に何かとがったものも見えています。 それはなんと白い車でした。そしてその天井の一部が鋭角に削られて上を向いていたのでした。どうやらグモテックスはこれに乗ってしまったようです。
その車が沈んでいる場所ですが、関観光ホテルの上流1km位の地点で、川原で分流された流れが合流した直後、瀬の真ん中に大きな岩があって、左側が広い川原、右側に大きな岩がごろごろしているあたり、川の右側に大きな岩がぽつんと水面に出ている所のすぐ下流側です。
長良川を下る方はどうかこれには気をつけて下さい。(今後の大雨で場所が変わったり、または引き上げられるかもしれませんが)

さてしばらく行くと流れは左右に分流し、やがて関観光ホテル手前の岩がごろごろある場所に到着します。

写真では分かりづらいですが、はっきりと見える巨大な岩以外にも大小の岩がごろごろしていて、途中は岩の間をぬって落ちていくような感じになります。一応水路はなんとかありますので、私も2度ほどごつんと岩にぶつけながら(^^; クリア。
ここを通り過ぎると目の前に関観光ホテルが見えてきます。広い川原ではキャンプやバーベキューをしている人が大勢います。

下流側に見える鮎ノ瀬橋を通り過ぎると、そこから2kmほどは川は山間地帯を右に左に曲がって流れるようになり、カーブ毎にちょっとした瀬が出てきます。

次の写真の瀬は、川が大きく右にカーブする所の瀬で、川幅いっぱいに岩がごろごろしています。通り過ぎる水路の選択によっては底を乗り上げてしまうかも。(下流側から撮っています)

下は千疋大橋のすぐ手前の瀬。浅くなった流れがいったん右に落ち込んでいき、そのまま右側正面の岩場にぶつかって大きく方向を左に変えます。流れの中にも岩がぽつんぽつんとありました。

そしてやがて巨大な中州の保戸島で川が左右に分かれる所にさしかかります。

本流は右側。ただしここに今回最も危険な瀬があります。手前からかなり大きな音がしてきますので、すぐ分かります。

上流側から見るとちょっと分かりづらいですが、下流から見るとテトラの山で、ここにうかつに突っ込めば命は危ないです。

下流に向かって右側の本流はもろにテトラの山にぶつかっています。見た範囲でちょっと突破は無理。下流に向かって左側のちょっと狭い流れは、その右側半分はやはりテトラにぶつかっていて、コースを誤るとかなり危険です。
危険度と自分の腕を考え、とりあえずフネを中州につけて左側の狭い瀬の真ん中あたりまで曳いていき、そこからフネをこぎ出す事に。
それにしても流れの真ん中になんでこんなにテトラが山のようにあるのだ!

ここを過ぎると間もなく川底にコンクリートブロックが並べられている所があります。

コンクリートブロックが見えたら、すぐ川の右端に進路を取ることが必要。
ここを過ぎるとほっと一息。あとはそう目立った瀬や危険地帯は無くなります。

長良川はやがて保戸島で分流した流れが合流し、今回の終着点である藍川橋にほどなく到着します。
橋のところにはすでに到着していたS君、Hさんが待ってくれていました。お疲れさま(^^)

なおここから8kmほど下ると長良川温泉街、そして岐阜市に到着します。