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Basilisk II

【SONY VAIO PCG-C1XEへのインストール】 2000年頃

Basilisk IIとはBeOS、Unix、AmigaOS上で動く68K Macのエミュレータプログラムで、オープンソースでFreewareとなっています。作者はChristian Bauer氏で、現在Win32プラットホームへもLauri Pesonen氏によって移植されています。
なお現在のバージョンはrelease 0.7ということで、まだ若干不安定な部分もあります。

特徴

  • 68020/68030 CPU、68881FPUをエミュレート(68040をエミュレートしてくれるSharewareのアドインソフトもリリースされています)
  • BeOS、Unix、AmigaOS、Windows NT/95/98で動作
  • CDドライブ、FDドライブをサポート
  • イーサネットをサポート
  • シリアルポートをサポート
  • サウンド出力をサポート

今回はこのWin32対応版を、買ったばかりのSONY VAIO PCG-C1XE(OSはWindows98 Second Edition)にインストールしてみることにしました。

BasiliskIIでMacを動かすのに用意するのは以下。

  • BasiliskII本体
  • 68K Mac ROMイメージファイル
  • Mac OS(8.1まで)

BasiliskII本体は以下のサイトからダウンロードします。

http://gamma.nic.fi/ ̄lpesonen/BasiliskII/

次にMacのROMイメージファイルとMac OSですが、さすがにBasiliskII自体にはMac ROMイメージファイルもMacOSも付属していませんので、これらは別途用意する必要があります。特にROMイメージファイルは68K Macを所有していないと入手できませんので御注意を。

Mac ROMイメージファイルの作成にはBasiliskIIプログラムに同梱されているプログラムを使います。私の場合は、押入にしまってあったLC575でROMイメージファイルを作成して、ネットワーク経由でC1XEに転送しました。

次にインストールするMacOSですが、今回使うのはは漢字Talk7.5.1というちょっと古めのバージョン。
インストール手段にはBasiliskII上で直接MacOS CD-ROMからインストールする方法もあるのですが、今回はあらかじめLC575上でShrinkWrap等を使ってHDDイメージファイルを作成し、これにOSをインストールしたものをそのままVAIOに転送して使うことにしました。
とりあえず割り当てた容量は1GB。VAIO C1XEは元々8GBのHDDを搭載していますので、このくらいは全然大丈夫。

さてVAIO上でBasiliskIIを解凍したディレクトリと同じ階層にROMイメージファイルとMacOSをインストールしたイメージファイル(これがMacの仮想HDDとなります)を配置したら、次にBasiliskIIの動作環境設定を行います。
BasiliskII GUI.exeを起動し、必要に応じてMacエミュレーションの様々な設定を行います。
ちなみに私がVAIO C1XEで現在使っている動作環境は以下。

  • General:Model ID:5、FPU enabledにチェック、CPU:68030
  • Memory:RAM size:28MB
  • Screen:Screen Type:Windows GDI、Screen width:980、Screen height:445、Color:24-bit

なお画面をめいっぱい使うために、Windows上でタスクバーの設定で常に手前に表示するをオフにしています。
一通り設定が終わったらいよいよRUNボタンを押して、Mac OSを立ち上げます。


(大きいサイズで見てみたい方はこちら)

おなじみのMacの起動画面がWindowsの画面上に表示されたらほっと一息。
それにしてもWindowsの一つのアプリケーションとしてMacが立ち上がるのを見るのは、ちょっとした感動ものです。
ただうまく起動出来なかったりMacの画面がちゃんと表示されなかったり、起動途中でエラーが発生した場合は、設定を再度やり直してみて下さい。

起動し終わると、あたかもMacintoshそのものを使っているのとほとんど変わらない環境で使うことが可能です。
Lan PCカード経由で他のMacとEtherTalkで接続が出来ますし、またもちろんEthernet上のMac用プリンタにも出力が出来ます。SCSI PCカード経由で外付けしたCD-ROMドライブも認識できますし、VAIO内蔵モデムをモデムポートに接続されたモデムとして 使うことも可能です。


(大きいサイズで見てみたい方はこちら)

ただし私の現在の使用環境でいくつかの問題も出ています。
一番大きな問題は動作が若干不安定であること。これはまあ現状では致し方ありませんが、今後だんだんと良くなっていくことに期待したいと思っています。
次にC1XEのUSB経由の外付けFDドライブがどうもうまく認識出来ません。とりあえずLanが使えるので他のMacでFDをイメージ化することでしのいでいます。

動作速度としては、VAIO C1XEのモバイルPentiumII 266MHzで68040 33MHz位の動作速度とでも言いましょうか。ソフトによってもう少し速く感じたりもしますので、今まで68K Macを使っている人にとってはストレス無い速度だと思います。

【Panasonic CF-W2へのインストール】 2005/03/30

その後VAIO PCG-C1XEを2005年3月まで使って来ましたが、さすがにあまりに動作速度が遅くなったためにPanasonicのLet's note CF-W2に乗り換えました。このLet's note CF-W2の仕様としては、Pentium M 1.2GHz、12.1"TFT、256M、40G、DVDスーパーマルチ、Windows XP Professionalといった構成です。
とりあえず今まで使っていたVaioのHDD上にあるBasilisk IIのフォルダを丸ごとLet's noteに転送したのち、Basilisk II GUI.exeにてメモリ設定や画面設定、モデムのポート設定等、気が付いた点をいくつか設定変更し直してからBasilisk IIを立ち上げてみました。
すると特に問題なくMacOSの起動画面が表示され、MacOSが立ち上がりました。表示サイズが液晶画面のサイズに応じて1024×715と大きく出来たのもありがたいですし、何よりその動作速度に感動しました。
なお画面自身は今までと比べてサイズが大きくなった程度の違いしかないので、特に今回のLet's noteでの画面は紹介しません。

その後、Mac上からLet's noteのイーサポートを経由してLanやインターネットに接続しようとしたのですが、どうもうまく行かず(と言うか、設定方法等をすっかり忘れてしまったというのが実際のところです(^^;)、以下のサイトの「 6. Ethernet(Win32版)」の項目を参考にして設定しなおしてみたら、ネットワークも問題なく使えるようになりました。

http://homepage3.nifty.com/toshi3/emu/basilisk2_01.html

ネットワークですが、VAIOのWindows 98で使っている時はMacOS上からTCP/IPにてネットワークにアクセスしているとどうも不安定になる傾向があったのですが、このLet's noteでは今のところ常時使っていて問題さなそうな感じです。
ところで今私がBasilisk IIで動かしているMacOSは7.5.1のままです。そんな古いOSで何が出来るのと言われそうですが、メールや備忘録など、当時からずーっと使っているものがあって、Windowsに乗り換えるのが面倒なのです(^^;。またWindows上で動くメールソフトでは無いので、ウイルス等に全く気にせずに使えるという点もありがたいのです。